2018/07/19

【書籍評】5分間背骨ゆらしで体じゅうの痛みが消える

最近評判の整体書籍をご紹介します。

1.書籍の紹介
専門的なカイロプラクティックの高度な手技である「上部頚椎アプローチ」を米国で研究され、日本で臨床を開始したものの、上部頚椎からのアプローチでは回復しづらい患者さんに出会い、もっと簡単な手技でできないかを長年研究された結果、「背骨ゆらし」に至ったとの内容です。

この背骨ゆらしは「ダブルハンド・リコイル・テクニック(DRT)」と名前が付けられ、カイロプラクティックや整体の先生方に既にかなり普及してきている手技です。

今回はこの手技の発案者ご自身が「ご家庭の健康ケア」として簡易にできる方法を書籍と書籍リンクの動画で学べる、かなりおすすめの本です。プロの整体等の方でもお役に立つのではないでしょうか?

2.DRT手技の概要
DRTは、次の点が特徴的です。
① 術前「三大指標検査」
・下腿三頭筋(ふくらはぎ)
・僧帽筋(首の付け根の横の肩の筋肉)
・肩甲挙筋(肩甲骨上部と肩の間)又は第二頚椎横突起
② 検査に基づく、両手を使った骨盤から上部胸椎までの「背骨ゆらし」
③術後「三大指標検査」

詳細は書籍をご覧いただくとして、簡単に触れてみます。

① 術前の三大指標検査
3つの指標を順に押えて痛みを確認(圧痛検査)します。専門家の方々は肩甲挙筋ではなく、第二頚椎横突起の痛みを確認します。
この圧痛検査で肩甲挙筋又は第二頚椎横突起が特に痛い方を確認(施術側位置)

②背骨ゆらし
施術側位置から向こう側に向けて手のひらの下部を背骨に接触させてゆらす
骨盤から肩甲骨上部の上部胸椎まで合計600回ゆらすことが目標

③術後の三大指標検査
①と同じ圧で押さえて痛みの変化を確認。変化があれば本日はそれで終了。あとは自然治癒力の活性化で治癒が進む

3.DRTの臨床の感想
カイロプラクティックの上部頚椎アプローチが最終的に自然治癒力の発現を脳に促すことが目的と本書には書かれています。
それを簡易化し、背骨ゆらしで各背骨の神経センサーの回復、背骨付近の脳脊髄液の正常化を促進し、「自然治癒力」を発現・活性化するのがこの手技との説明です。
確かに臨床で行うと、手技は5分程度ですが、検査での改善変化があります。
ただ、身体の深部筋肉や骨格、内臓等は効果がでるまでかなり時間がかかること、また、副交感神経優位はもっと簡易な手技でも行えるため、プロの方は悩むところです。

結論的には、施術がかなり安全なため、素人さんでもプロでも誰でも簡単にメソッドに従えばできるので、健康維持やメンテナンスにはかなり使えると思います。

プロの方なら、まずは術前・術後検査だけでも取り入れられると、患者さんに改善結果がかなり明確に認識され、術後検査で痛みが強いようなら、もっと自然治癒力を上げるアプローチを行う施術が必要と判断できますので、有効ではないかと思います。
姿勢が悪い方のは、かなり効果がある施術ではないかと思います。

ご参考にしてください。

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