2007/12/16

自律神経と白血球の関係(安保徹著「免疫革命」より)

日本で免疫学の第一人者の安保教授が解説されている「自律神経と白血球の関係」をまとめて見ました。

この交感神経と副交感神経の状態の違いをよくみて対応するのが健康管理のコツになります。

一般的に、交感神経が優位になると、運動性の神経で興奮したり、心臓や肺の活動を促進したりします。逆に副交感神経が優位になると、呼吸、消化、循環に影響し、消化器系の活動を促進するだけでなく、交感神経と反対に作用します。

■自律神経と白血球の関係■

交感神経優位

自律神経

副交感神経優位
白血球(リンパ球)
白血球(粒状球)
血流
活性酸素
体温
浅い、速い呼吸深い、ゆっくり
血圧
病気正常病気

免疫力(安保徹著「免疫革命」より)

安保教授の免疫力に関してご紹介しましたが、この本には免疫力があるかどうかを見極める簡単な方法も記載されています。

具体的には次のようなものです。簡単なので、今のご自分の状態に当てはめてみて免疫力を感じてください。

顔色がいいかどうか

  • 顆粒球とリンパ球のバランスがいいと顔色がいい。
  • 顔色が黒ずんでいると、交感神経優位で顆粒球過剰になっている
  • 色白でむくんでいるとき、リンパ球過剰で副交感神経優位になっている

体温が36~37度の範囲内にあるか

  • 体温が36~37度範囲内であれば、身体がポカポカしている筈。
  • 低体温のときはリンパ球が少なく、冷え性になっている。顔色も悪く、シミも多い。
  • 低体温は血流障害があり、免疫力が低下している。

便秘をしていないか

  • 交感神経緊張状態が続くと、消化器系が不活発となり、便秘を生じやすい。
  • 便秘をしていると、便の匂いが臭いので免疫力が低下状態にあるとみてよい。

2007/12/13

新潟大学大学院 医学部教授 安保徹著「免疫革命」

本で免疫学の第一人者と呼ばれる安保教授が一般人向けに免疫力がいかに重要かをやさしく説いた本が出ています。文庫本もあります。

講談社(http://www.kodansha-intl.com/books/html/jp/9784770025173.html

本の中ではガンに対する治療を例に、自律神経である交感神経と副交感神経の役割とリンパ球の抗体力などの組み合わせで、自然に身体が免疫力を使って病気を治癒しようとすることを分かりやすく納得できると思います。

単に西洋医学に頼るだけでなく、自分の身体の治癒力で回復する東洋医学の考え方も必要ではないかと考えさせられます。 皆さんも図書館などで借りて一度お読みになってください。

2007/12/09

腸内細菌で免疫力UP 

東京医科歯科大学の藤田名誉教授によれば、現代人はキレイが行き過ぎて、腸内細菌まで減らし、免疫力を低下させ、病気にかかりやすくなっていると指摘しています。

特に、風邪にかかりやすい人は腸内細菌に問題があるそうです。たとえば、O157は生命力が弱く、他の細菌が腸内にいると、活発に活動できずに軽い下痢程度で済んでしまうそうです。しかし、腸内細菌が少ない人は、O157が大きな顔してのさばるため、重い症状になるとのことです。

教授によれば、現代人が腸内細菌を減らしてしまう原因として、
「 添加物や合成保存料を多用した加工食品」が大きな要素になっているようです。加工食品は腸内で細菌が増殖できないようにする添加物が入っているので、腸内細菌が不活性化してしまうようです。
また、肉食ばかりをして、野菜、穀類、豆類、果物などを同時に摂取しない人たちが増えたことも要因になっています。
更に、エアコンなどに頼りすぎて、身体の体温調節機能が低下し、免疫力低下に拍車がかかっていることもそれを後押ししているようです。

あまり、神経質なキレイ好きはやはり困り者ということのようですね。