2018/07/23

【健康知識】すぐに簡単にできる「指つかみ」~仁神術

手足のツボ押しは皆さんのすでにご存じで実践されておられる方も多いと思います。
実は、100年前に日本で考案され、海外の病院で普及しているエネルギー調整療法として「仁神術」が最近になって日本で紹介されるようになりました。
簡単なので、是非とも取り組んでください

1.仁神術とは
治療家の村井次郎氏(1886~1990)が100年前に考案したエネルギー調整療法です。手で体に触れることで体内のエネルギーの流れを活性化させ、心身の不調を改善に導く「氣液流動促進法」といわれています。
日本では普及が進みませんでしたが、戦後1970年頃から弟子となった米国人がアメリカで教え始めてから医療関係者中心に世界に普及しました。
5本の指をつかむだけで、簡単で様々な精神面、肉体面の状況が改善するので症状改善を中心に考える海外の医療関係者に支持されたのだと思います。残念ながら、日本では医学的な関係性が不明確だとしていまだに普及は進んでいませんでした。海外から逆輸入されてはじめて、代替療法として一部の医療関係者が日本でも取り上げるようになったようです。
【参考】ゆほびかの紹介記事

2.やり方と効果
<やり方>
非常に簡単です。できれば、対象の指のはらが当たるようにして、5本の指でその指を軽くかぶせて握るだけです。指1本あたり、1~2分でOKです。
両手をやる方が効果出やすいですが、辛い症状がある指だけでもOKです。

<効果>
※上記のゆほびかの記事にも簡単な画像紹介ありますので、見てください。
(1)親指
【精神面】心配(うつ、不安、憎しみ、強迫観念、自己防衛)
【肉体面】胃、脾臓(後頭部の痛み、呼吸の浅さ、消化に伴う不快感)

(2)人差し指
【精神面】恐れ(うつ、気弱、欲求不満、完璧主義、精神錯乱、批判、排除)
【肉体面】膀胱、腎臓(背中の痛み、歯痛、手首・肘・二の腕の不快感)

(3)中指
【精神面】怒り(イライラ、臆病、優柔不断、情緒不安定、過度に感情的)
【肉体面】肝臓、胆嚢、肺(疲れ全般、目の疲れ、空せき、前頭部の不快感)

(4)薬指
【精神面】悲しみ(ネガティブ、常識の欠如、自らの解放)
【肉体面】肺、大腸(呼吸の浅さ、耳鳴り、粘液の過剰分泌)

(5)小指
【精神面】がんばりすぎ(神経質、混乱、不安定、死への不安)
【肉体面】心臓、小腸(喉の痛み、膨満感、吐き気)

(6)手のひらの中央
上記のどの症状にも当てはまらない精神面や肉体面の状態・症状があるときは、ここを軽く押さえるとよい。

2018/07/19

【書籍評】5分間背骨ゆらしで体じゅうの痛みが消える

最近評判の整体書籍をご紹介します。

1.書籍の紹介
専門的なカイロプラクティックの高度な手技である「上部頚椎アプローチ」を米国で研究され、日本で臨床を開始したものの、上部頚椎からのアプローチでは回復しづらい患者さんに出会い、もっと簡単な手技でできないかを長年研究された結果、「背骨ゆらし」に至ったとの内容です。

この背骨ゆらしは「ダブルハンド・リコイル・テクニック(DRT)」と名前が付けられ、カイロプラクティックや整体の先生方に既にかなり普及してきている手技です。

今回はこの手技の発案者ご自身が「ご家庭の健康ケア」として簡易にできる方法を書籍と書籍リンクの動画で学べる、かなりおすすめの本です。プロの整体等の方でもお役に立つのではないでしょうか?

2.DRT手技の概要
DRTは、次の点が特徴的です。
① 術前「三大指標検査」
・下腿三頭筋(ふくらはぎ)
・僧帽筋(首の付け根の横の肩の筋肉)
・肩甲挙筋(肩甲骨上部と肩の間)又は第二頚椎横突起
② 検査に基づく、両手を使った骨盤から上部胸椎までの「背骨ゆらし」
③術後「三大指標検査」

詳細は書籍をご覧いただくとして、簡単に触れてみます。

① 術前の三大指標検査
3つの指標を順に押えて痛みを確認(圧痛検査)します。専門家の方々は肩甲挙筋ではなく、第二頚椎横突起の痛みを確認します。
この圧痛検査で肩甲挙筋又は第二頚椎横突起が特に痛い方を確認(施術側位置)

②背骨ゆらし
施術側位置から向こう側に向けて手のひらの下部を背骨に接触させてゆらす
骨盤から肩甲骨上部の上部胸椎まで合計600回ゆらすことが目標

③術後の三大指標検査
①と同じ圧で押さえて痛みの変化を確認。変化があれば本日はそれで終了。あとは自然治癒力の活性化で治癒が進む

3.DRTの臨床の感想
カイロプラクティックの上部頚椎アプローチが最終的に自然治癒力の発現を脳に促すことが目的と本書には書かれています。
それを簡易化し、背骨ゆらしで各背骨の神経センサーの回復、背骨付近の脳脊髄液の正常化を促進し、「自然治癒力」を発現・活性化するのがこの手技との説明です。
確かに臨床で行うと、手技は5分程度ですが、検査での改善変化があります。
ただ、身体の深部筋肉や骨格、内臓等は効果がでるまでかなり時間がかかること、また、副交感神経優位はもっと簡易な手技でも行えるため、プロの方は悩むところです。

結論的には、施術がかなり安全なため、素人さんでもプロでも誰でも簡単にメソッドに従えばできるので、健康維持やメンテナンスにはかなり使えると思います。

プロの方なら、まずは術前・術後検査だけでも取り入れられると、患者さんに改善結果がかなり明確に認識され、術後検査で痛みが強いようなら、もっと自然治癒力を上げるアプローチを行う施術が必要と判断できますので、有効ではないかと思います。
姿勢が悪い方のは、かなり効果がある施術ではないかと思います。

ご参考にしてください。